『クリアなヴィジョン』が表現された瞑想的トランス・ミュージック。

本楽曲における『クリアなヴィジョン』とはいまだ現実化されてはいないものの、心の中に明確にある夢のイメージのことである。

そのヴィジョンを実現させるための道を着実に前進していく様子が、Aメロでの小気味良いメロディによって表現されている。

その地道な前進運動を繰り返したあとで曲はブレイクに至り、ふいに静寂が訪れる。

そして、ヴィジョンが急激に現実化され始める端緒が、美しく自動生成される新たなメロディと激しいビートと共に幕を開け、サビが始まる。

サビでは、急激に低い周波数が消え、重力が消えたかのような浮遊感が表現される。

低く重い周波数の消失による浮遊感と、再び地に足がついて低い周波数が戻ってくる様子が、サビでは繰り返される。

その裏でメロディは自動生成され続け、ビートは高揚と安定のリズムを交互に刻み、やがてヴィジョンが現実化された穏やかな達成感に満ちたエンディングへと至る。

本作はそのような内的ドラマが感じられる曲であるが、実はこの曲自体がリスナーの『クリアなヴィジョン』を想起する能力を補助する力を持っている。

感情を喚起させ高揚させるビートとメロディと、それでいて決して内的世界への集中を阻害しない軽さ、クリアさが同居した本楽曲は、それを聴いた者が自分の精神世界の中に『クリアなヴィジョン』を構築することを助ける効力を持っている。

夢を叶えるための第一歩は、現実化させたい夢のクリアなヴィジョンを持つことである。

クリアなヴィジョンを持ち、それを物質化させるための物理的な行動を着実にこなしていけば、やがてそれは目の前に豊かな形を持った現実として現れる。

その作業の補助として本楽曲を生活の合間合間にお楽しみいただければ幸いである。

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